【特集】専門家の選び方
不貞行為の慰謝料の問題が生じたときにインターネットを検索致しますと多くの専門家が見付かります。 一般のお客様には、不貞行為の慰謝料の問題を扱う専門家の違いが分かり辛いものです。今回、主な専門家に的を絞り、その業務とコメントを添えましたので、ご一読ください。
行政書士
■ 業務
下記書類の作成代理、書類作成に伴う相談
- ○ 官公署提出書類
- ○ 内容証明郵便(通知書、回答書等)
- ○ 契約書(公正証書、示談書等)
■ コメント
行政書士は、官公署に提出する書類、権利義務・事実証明に関する書類の作成代理やそれに付随する相談を行えます。
不貞行為の慰謝料請求(減額)の意思表示を行うときには、内容証明郵便の作成を、不貞行為の慰謝料の支払いに関して合意を得られたときには示談書(公正証書)の作成を行政書士に依頼することができます。但し、行政書士は、弁護士や認定司法書士と異なり、代理交渉ができません。
司法書士
■ 業務
下記書類の作成代理、書類作成に伴う相談
- ○ 裁判所提出書類(訴状、答弁書等)
- ○ 法務局提出書類
- ○ 検察庁提出書類
■ コメント
司法書士は、裁判所、法務局、検察庁に提出する書類の作成代理、書類作成に伴う相談を行えます。
不貞行為の慰謝料請求(減額)に伴い、訴状、答弁書、準備書面等の作成を司法書士に依頼することができます。
認定司法書士
■ 業務
- 訴訟代理(慰謝料請求の金額が140万円を超えない事件)
- 交渉代理(慰謝料請求の金額が140万円を超えない事件)
- 下記書類の作成代理、書類作成に伴う相談
- ○ 裁判所提出書類(訴状、答弁書等)
- ○ 法務局提出書類
- ○ 検察庁提出書類
■ コメント
認定司法書士は、目的の価額が140万円を超えない事件に限り、代理権が認められています。
不貞行為の慰謝料請求(減額)に関して、140万円を超えない場合は、弁護士と同様の業務を認定司法書士に依頼することができます。
弁護士
■ 業務
- 訴訟代理
- 交渉代理
- 法律行為全般
■ コメント
弁護士は、法律行為全般を行えるため、オールマイティーな法律家といえます。
不貞行為の慰謝料請求(減額)に関して、代理交渉から書類作成、裁判まで、全ての業務を弁護士に依頼することができます。
探偵事務所・調査会社・興信所
■ 業務
- 不倫(浮気)調査
- 情報(氏名、住所、勤務先、電話番号等)調査
■ コメント
不貞行為の証拠を押さえたい場合や不貞行為の慰謝料請求に必要な情報(氏名、住所)を得たい場合は、探偵事務所の出番です。
探偵事務所は、調査員の質(調査力)が肝心なのですが、一般のお客様には、探偵事務所の良し悪しを見極められません。中には、不貞行為のトラブルに付け込み、法外な料金を請求する悪質な探偵事務所もあります。
十分に気を付けてください。
夫婦問題カウンセラー
■ 業務
- 夫婦問題の相談、カウンセリング
■ コメント
夫婦問題カウンセラーは、文字通り、夫婦問題に関するカウンセリングを依頼することができます。直接、不貞行為の慰謝料請求(減額)に関わることはありませんが、精神的に不安定な場合は、カウンセリングの活用をお勧め致します。
NPO法人、任意団体
■ 業務
- 夫婦問題の相談、専門家の紹介
■ コメント
不貞行為の慰謝料請求(減額)を含め、夫婦問題全般の相談を扱うNPO法人、任意団体がありますが、悪徳業者が多いため、細心の注意が必要です。
不貞行為の慰謝料請求(減額)の相談は、弁護士、司法書士(認定司法書士)、行政書士をお勧め致します。